0打点がMVP?甲斐キャノンが導いた日本一

広島を寄せ付けなかった「王者の野球」

ソフトバンク3勝・広島1勝で迎えた第6戦(マツダスタジアム)。ソフトバンクは4回に西田のスクイズで1点を先制すると、5回にはグラシアルが広島先発ジョンソンの変化球を捉え日本シリーズ第1号ホームランで2対0とする。

先発のバンデンハークが6回4安打10奪三振無失点と完璧な投球で広島をシャットアウト。7回から武田・嘉弥真・森と盤石の投手リレーで広島打線を封じ込みソフトバンクが2年連続9度目の日本一を決めた。

MVPは「甲斐キャノン」こと育成出身・甲斐拓也

日本シリーズの野手MVPは歴代でも打撃で圧倒的な活躍を見せた選手が選ばれることが多い。

2016年は日本ハム・レア―ド選手(6試合で3発のホームランの活躍 打率.273 3本塁打 7打点)、2015年はソフトBのイ・デホ(打率.500 2本塁打 8打点)とやはり打撃でチームに大きく貢献した選手が選ばれている。

一方甲斐の打撃成績は14打数2安打 打率.143 0本塁打 0打点とチームにほとんどといっていいほど貢献していない。

ここから今回の日本シリーズでの甲斐のMVPがどれだけ異例ですごいことなのかが汲み取れる。

6連続盗塁阻止、阻止率100%(史上初)と広島の盗塁をすべて阻止するなど、セリーグトップの95盗塁・成功率6割6分を誇る機動力野球の広島の「足」を完全に封じ込めた。

たらればの話になるがもしこれが広島の確率通りで6回中4回(成功率6割6分)だとした場合、4度も得点圏のピンチが増えていたことになりこの日本シリーズの結果は大きく違っていたかもしれない。

やはり甲斐の活躍はMVPに値するだろうし、おそらく誰もが納得しているだろう。

3軍が生んだ日本一

今回の日本シリーズの優勝メンバーにはMVP・甲斐拓也だけでなく、初戦と第5戦に先発した千賀滉大、共にリリーフで2イニングを投げた石川柊太・大竹耕太郎と4人の3軍育成出身メンバーが王者・ソフトバンクを支え日本一へ大きく貢献した。

こういった3軍選手が光を浴びることはファンとしても嬉しいし、なによりも他の3軍メンバーの大きな励みになる。

来年の今頃にはまた新たな育成出身メンバーがソフトバンクの柱になっているかもしれない。

日本シリーズ 6連続甲斐キャノンまとめ