読売ジャイアンツと東北楽天ゴールデンイーグルスは25日、交換トレードが合意に達したと発表した。これにより、池田駿投手が楽天へ、ゼラス・ウィーラー内野手が巨人へそれぞれ移籍することとなる。
楽天から巨人に移籍するウィーラーはファンから絶大な人気がある選手。
どうしてもウィーラーに注目が集まりがちだが、巨人から楽天に移籍する池田とはどういった経歴、特徴を持つ投手なのか紹介していきたい。
アマチュア時代
池田は、新潟明訓高、専修大、ヤマハを経て、2016年ドラフト4位で巨人に入団した27歳左腕。ルーキーイヤーはリリーフとして33試合に登板したものの、年々出番は減少しており、昨季は2試合の登板にとどまっていた。
新潟明訓高校在籍時、2年春からエースを務めた。3年春の新潟県大会で優勝、続く3年夏の新潟県大会も制し、第92回全国高等学校野球選手権大会に出場。
初戦の京都外大西高校、続く3回戦の西日本短大付高校を抑え、ベスト8に進出。準々決勝の報徳学園高校戦では1年生の田村伊知郎と投げ合い、8回途中2失点(自責1)と好投したが、チームは敗れた。甲子園通算3試合、18回5奪三振、防御率0.50。
大会後は日米親善高校野球大会の選抜メンバーに選ばれた。
社会人のヤマハでは日本選手権でMVPを獲得。そこで評価を挙げ巨人にドラフト4位で指名されプロの世界の扉が開かれた。
上背はないが、球速は最速148km、平均的には140km前半が主体、カットボールとブレーキの効いたチェンジアップで的を絞らせない投球が持ち味。
プライベートでは2017年5月5日、高校時代から交際していた薬剤師の女性と結婚している。
中学3年から独学で続けるピアノが特技でヤマハ在籍時には同社製の約10万円の電子ピアノを購入し、寮でベートーベンのピアノソナタやJポップを弾いていた
一軍でもある程度の実績を残し、巨人からも期待されていたが怪我などで満足にプレーすることができなかった。
昨今のトレードは前よりも「陰」のイメージはない。両チーム、両選手にとって良いトレードになることを祈る。