【大谷翔平 苦しみながらも今季初勝利】
今季2度目となった登板は4月5日の対マリナーズ戦。
いつもの定位置 「3番ピッチャー(指名打者)」の二刀流として出場した。
初回から荒れ気味の大谷翔平。
先頭から2者連続での四球。暴投も挟んで、続く打者にタイムリーを浴びる。
初回から失点を喫した。その後のピンチは連続三振で凌いだ。
2回以降も荒れ模様で 3回には2つのデッドボールを含む3四死球を与えた。
それでも試合も作るのが大谷翔平の強み。
6回まで投げ 6四死球と制球は安定しなかったが 8奪三振と要所ではギアチェンジ。
決定打を許さなかった。
111球を投げ 1失点で勝利投手の権利を持ったまま降板した。
大谷の自援護もあり追加点を挙げたエンゼルスが4-3で辛くも逃げ切り大谷が今季初勝利を挙げた。
【投球分析】
制球に苦しんでいた印象の残った大谷翔平。
その印象のまま 投球チャートにも現れていた。
少し引っ掛かり気味のスライダーが多く、ワイルドピッチも献上。そのまま失点につながるなど スライダーの制球に特に苦しんでた。
甘めに来ることも少なくなく、スプリット・シンカー系も少なめだった。
しかし、決め球に使うスライダーのコースは間違わず、その結果 QS を達成。
6回を1失点 8奪三振にまとめた。
【投球数分析】
ストレート :23/111球(21%)
スライダー :52/111球(47%)
スプリット :8/111球(7%)
シンカー :11/111球(10%)
カーブ :4/111球(3%)
カットボール:13/111球(12%)
調子が絶好調でない中で 投球をスライダー主体で組み立てた。
試合前半はストレートよりもシンカー(ツーシーム)を多めに使い 試合後半になると ストレートを増やし、カーブ・スプリットも織り混ぜ 調子が悪い中で的を絞らせないピッチングを見せた。
試合前半には少し引っ掛かり気味のスライダーも 試合後半には修正し 6回にはスライダーを軸に 3者三振に打ち取るなど 高い修正能力を見せた。
↓その他 野球記事・コラムはこちらから↓