目次
FIP-(FIPマイナス)とは?―投手のパフォーマンスをリーグ平均と比較する指標
2.定義・概要
FIP-(FIPマイナス)とは、投手のFIP(Fielding Independent Pitching:守備に依存しない投球成績)をリーグ平均と比較し、100を基準に数値化した指標です。
この指標は、リーグ平均=100として、数値が低いほど優秀な投手を示します。
3.詳細説明
FIPは、投手の真の実力を評価するために、守備や運の影響を受けにくい「三振」「四球」「死球」「被本塁打」のみをもとに算出される指標です。
FIP-は、そのFIPをリーグ平均に対して標準化したもので、**投手がどれだけリーグ平均より良いか(または悪いか)**を相対的に示します。
100未満:平均より優秀(低ければ低いほど良い)
100:リーグ平均
100超え:平均以下のパフォーマンス
この標準化によって、時代やリーグの違いを越えて投手のFIPを比較することができます。
FIP- の算出式は以下の通りです:
FIP- =(選手のFIP ÷ リーグ平均FIP) × 100
※ パークファクター(球場補正)を加味することもあります。
※ リーグ平均FIPは、その年の同一リーグ全体の平均FIP。
FIP-の値 | 評価 |
---|---|
~70 | エース級(非常に優秀) |
71~85 | 優秀 |
86~100 | 平均的 |
101~115 | やや劣る |
116~130 | 劣る |
131~ | 非常に悪い |
6.関連項目
(2024年シーズン例)
投手名 | チーム | FIP | 備考 |
---|---|---|---|
小笠原 慎之介 | 中日 | 3.12 | 被打率が高く、WHIPも高め。防御率と比較してFIPが高い。 |
山﨑 伊織 | 巨人 | 2.81 | 被打率とWHIPがやや高め。FIPが防御率より高い。 |
大竹 耕太郎 | 阪神 | 2.80 | 被打率が高く、WHIPも高め。FIPが防御率より高い。 |
ジャクソン | DeNA | 2.90 | 被打率が高く、WHIPも高め。FIPが防御率より高い。 |
これらの投手は、リーグ平均FIP(約2.5前後)よりも高い数値を記録しており、FIP-も100を超えていると推定されます。
(2024年シーズン例)
選手名 | チーム | FIP- | 備考 |
---|---|---|---|
Patrick Corbin | Nationals | 135 | 四球と被本塁打が多く成績悪化 |
Jordan Lyles | Royals | 128 | 高FIPによりチーム防御率を悪化 |
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