イスラエル 勝負のWBC
イスラエルがダークホースとして牙を剥いたのが 2017年大会。初の本戦出場から1次ラウンドで韓国・オランダ・台湾の3強ブロックで、唯一の3勝全勝をマークし 予選1位で2次ラウンド進出を決めた。1次ラウンド初出場初勝利から、一気に3連勝…当時のダークホースとなったのは間違いない。その後、日本・オランダに敗れ 2次ラウンド敗退となったが、当時から実力を存分に発揮していた。
そして、東京オリンピックでは オープニングラウンドから猛威を振るい、強豪を苦しめ 最終的には5位という成績を残した。
今回が勝負のWBC。D組みに入り、プエルトリコ、ベネズエラ、ドミニカ共和国、ニカラグアと2つの2次ラウンド進出の椅子を争う。
強豪ひしめくD組
プエルトリコ(WBSC世界ランキング16位)、ベネズエラ(同6位)、ドミニカ共和国(同7位)と格上が揃うブロック。
その中でイスラエル(WBSC世界ランキング20位)に勝機があるのか。
注目選手を挙げながら見ていく。
まず注目すべきは、「ライアン・ラバーンウェイ」捕手だ。
絶対的扇の要として、イスラエル投手陣を引っ張っている。
MLB通算では さほど実績はないが、2010年から約10年間プレーしている。
投手陣で大黒柱がいない中で、扇の要としてチームを支えている。
そしてなんといっても「イアン・キンズラー」監督だ。
今回のWBCから監督としてチームを率いることとなった大谷翔平の元同僚で、MLBの実績も十分。
MLB 14年間で 1888試合 打率.269 257本塁打 909打点。安打数は1999安打と実績十分。
MLBでの経験生かしをイスラエルの決勝ラウンド進出へ導けるか。
監督としての手腕も問われる。
「ダークホース」から「本命」へ
確実に実績を積んできており、有力選手も増え「ダークホース」ではなくなりつつある。優勝候補「本命」となれるのか、そして今大会も猛威を振るうことも期待したい。