山形県は、日大山形や鶴岡東、酒田南、羽黒といった私立強豪校を中心に、多くの学校が夏の甲子園に出場する東北有数の高校野球激戦区です。県大会では連覇が難しい激しい争いが続いていますが、難関大学進学を目指しつつ野球にも力を入れる「文武両道型」の進学校が多いのが特徴です。本記事では、最新のランキングや学科別偏差値、甲子園出場実績をもとに、山形県の野球進学校の魅力や特色を詳しくご紹介します。

• 日本大学山形高校（日大山形）
  　県内最多の甲子園出場19回（夏）、春は4回の出場を誇る山形を代表する強豪私立校です。偏差値は50～66と幅広く、進学と野球の両立に優れています。2004年春の甲子園でベスト8入りした実績もあり、阪神の中野拓夢選手やヤクルトの奥村展征選手などプロ野球選手の輩出校でもあります。2022年は春夏秋の県大会でベスト8以上をキープし安定した強さを誇ります。

• 鶴岡東高校
  　偏差値44～55、夏は8回、春は1回の甲子園出場実績を持つ伝統校。2022年夏の山形県大会で優勝し、3年ぶり7回目の甲子園出場を果たしました。元ソフトバンクの吉住晴斗選手や元巨人の渡辺貴洋選手の出身校でもあります。部活動は野球だけでなくサッカーも全国大会出場の実績があります。

• 酒田南高校
  　夏の甲子園出場10回を誇る私立の強豪校。偏差値は39～58。2022年春県大会では準優勝の成績を残しています。巨人の伊藤海斗選手やソフトバンクの長谷川勇也選手などプロ選手を輩出。野球部以外にもボクシングやレスリング、陸上競技など多彩なスポーツで全国優勝経験があります。

• 羽黒高校
  　偏差値43～55で、春1回、夏2回の甲子園出場歴。県大会では毎年ベスト8常連で、2023年には5年ぶり3度目の甲子園出場を目指して強化を進めています。田中優大（巨人）や佐藤賢（元ヤクルト）を輩出。ソフトテニス部の全国優勝実績も有しています。

• 東海大学山形高校（私立）
  　近年、県大会で上位に食い込むなど存在感を高めている私立校で、センバツ甲子園3回出場（2025年時点）を果たしています。

• 山形中央高校（公立）
  　県内公立校トップクラスの進学校。偏差値48～61。春に2回、夏に2回の甲子園出場実績を持ち、2013年センバツでは初の甲子園2勝を挙げてベスト16進出を果たしました。2022年秋には山形県大会優勝、東北大会出場も果たすなど実力校です。

• 山形商業高校（公立）
  　偏差値46前後。春・夏ともに2回の甲子園出場経験があり、県内公立の強豪です。ただし私立強豪校にやや後れを取る場合もあります。