Base running Run Value(総合走塁価値)


 目次 

総合走塁価値(Baserunning Run Value)とは?

  • 2.定義・概要
  • 総合走塁価値(Baserunning Run Value)は、選手の走塁能力を数値化し、走塁によってチームの得点期待値をどれだけ向上または低下させたかを示す指標です。盗塁、進塁、走塁死など、走塁に関わるすべてのプレーが対象となります。

  • 3.詳細説明
  •  

    野球において、走塁は試合の勝敗に大きな影響を与える重要な要素です。Baserunning Run Valueは、選手が走塁でどれだけプラス(得点期待値を高める)またはマイナス(期待値を下げる)に働いたかを評価します。
    この指標は以下の要素から構成されます:
    盗塁・盗塁死:盗塁成功が得点期待値を高め、失敗は期待値を下げます。
    進塁能力:ヒットやアウト時に他の平均的な走者より多く進塁できたかを評価します。
    例:単打で1塁から3塁へ進む、犠牲フライでタッチアップして進塁する、など。
    走塁アウト:無理な走塁でアウトになることは、得点期待値を大きく下げるため、マイナス評価されます。
    これらの要素を基に、選手の走塁がどれだけ効率的かつ効果的であったかを総合的に数値化したものが「総合走塁価値」です。

  • 4.算出方法
  •  

    総合走塁価値(Baserunning Run Value)は、以下の要素の合計として計算されます。
    総合走塁価値 = 盗塁価値 + 進塁価値 − 走塁アウトの価値
    盗塁価値:
    盗塁成功時の得点期待値増加と、盗塁失敗時の減少値を基に計算。
    進塁価値:
    打球時の走者が進んだ塁数と、平均的な走者が進む塁数の差を評価します。
    例:単打で通常1塁から2塁に進むところを3塁に進んだ場合、追加の進塁がプラス評価されます。
    走塁アウトの価値:
    走塁中にアウトになった場合の得点期待値の損失を評価し、マイナスとして加えます。
    各プレーの「得点期待値」(Run Expectancy)を基準に、実際の走塁結果との差分を合計し、最終的な総合走塁価値を算出します。

  • 5.数値の目安
  •  

    総合走塁価値の数値は、選手の走塁がどれだけチームの得点期待値に貢献したかを示します。
    +5以上:非常に優れた走塁(リーグトップクラス)
    +1~+5:平均以上の走塁貢献
    0付近:平均的な走塁能力
    -1~-5:走塁がやや足を引っ張っている
    -5以下:改善が必要な走塁(アウトが多い、進塁効率が低い)
    例:
    優れた走者:+5~+10(例:盗塁数が多く、進塁効率が高い選手)
    平均的な走者:±0前後
    低い評価の走者:-5以下(走塁死が多い、盗塁失敗が多い選手)

  • 6.関連項目
  •  

    盗塁成功率(Stolen Base Percentage, SB%)
    走塁アウト(Baserunning Outs)
    得点期待値(Run Expectancy)
    塁打数(Total Bases)
    Ultimate Base Running(UBR)
    WAR(Wins Above Replacement)
    出塁率(On-Base Percentage, OBP)
    総合走塁価値は、走塁単体の価値を測る指標ですが、WARの一部としても使用され、選手の総合的な貢献度を評価する重要な要素となります。

  • 7.代表的数値(MLB)
  •  

    MLB
    2024年 大谷翔平(ドジャース)
     +8 (リーグ2位)
    2024年 コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)
     +12(MLB 1位)
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    BF 編集長

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    カリキュラム詳細

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    ストレッチ(Stretch)

    独自のストレッチを取り入れています。怪我をしないようにすることはもちろんですが、関節の可動域を広げて野球のパフォーマンス向上につなげます。6種類のストレッチを毎レッスン時の初めに行います。ただストレッチをするのではなくしっかりと野球に繋げます。

    打撃(Batting)

    当スクールでは、打撃練習時に最新の測定機器「BLAST」を使用して指導を行います。スイングスピードやスイングの軌道などをデータ化・数値化することで一人一人に合った指導を行います。スイングが数値化されることにより、成長を目で実感することができます。

    守備(Defense)

    守備練習は、グラブの使い方や捕球時の基本姿勢などから指導を行います。毎回、「ショットドリル」という、グラブ捌きが上手くなる守備練習を行います。また、「MOTUS」という測定機器を使用し、投球時の肘の負担度合いや肘の角度を測定する機器を使用し投げ方の指導も行います。

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