脅威的なサイドスロー
前回は、野球の投球フォームにおいて一番安定するといわれている「スリークォーター」について、詳しく解説しました。今回は応用的な投球フォーム「サイドスロー」について詳しく解説していきます。
・サイドスローとは?
サイドスローは、投球時の肘の角度がグラウンド面と水平、つまり0度の角度からボールを投球するフォームです。投球フォームの基本とされている「オーバースロー」「スリークォーター」とは違い、応用的な投球フォームになります。
・なぜ応用的な投球フォームなのか?
サイドスローは、「投球時の肘の角度がグラウンド面と水平、つまり0度の角度からボールを投球するフォーム」と書きました。0度から投球するということは、肩よりも肘が下がっている状態での投球になるので、肩や肘に負担がかかります。また、野球で横(サイドスロー)で投げる機会は上から投げる機会に比べて少ないため、リリースポイントが安定するまでに時間がかかります。よって、応用的な投球フォームになります。
サイドスローのメリット・デメリット
メリット
・横の変化球が投げやすい
・サイドスローの投手が少ないため、慣れていない選手が多い
・右打者のアウトコース、左打者のインコースに角度をつけて投げることができる
デメリット
・安定させるまでに時間がかかる
・シュート回転がかかりやすいので、デッドボールになりやすい
・球速が出にくい
サイドスローは、地面と水平の角度から投げる投球フォームで、少し応用的な投球フォームです。他の投球フォームとは違う角度からの投球フォームなので、慣れていない選手が多いと思います。サイドスローは投球時に体が開くのが早かったり、体と腕が離れてしまうとコントロールが安定しなくなります。リリースポイントを安定させることができれば、打者としては脅威的な投球フォームと感じると思います。サイドスローはスライダーやカーブ、シュートなど横の変化球を投げやすく、投球時のプレートの位置を変えることで投球の幅がものすごく広がります。安定していてもシュート回転をしてデッドボールになることがあるので、要注意です。
〜サイドスローの代表例〜
・ 宮西 尚生 投手
・青柳 晃洋 投手
・嘉弥真 新也 投手
サイドスローで投球しているプロ野球選手を少し挙げてみました。上記で挙げた3名の投手は、特にスライダー・カーブ・シュートの変化量が多いと感じます。また、基本的には安定したピッチングをしていることから、安定すれば打者として脅威であることがわかります。
アンダースローの解説記事はこちら↓