目次
MVPとは?NPB/MLBの選定基準は?
MVP(Most Valuable Player)
2.定義・概要
MVP(Most Valuable Player)は、「最も価値のある選手」として、その年や試合で特に優れた活躍をした選手に贈られる賞です。野球では、**MLB(メジャーリーグベースボール)やNPB(日本プロ野球)**など、各国のリーグや大会で選出されます。打撃、投球、守備、走塁など、選手の総合的な活躍が評価され、チームへの貢献度が重要視されます。
3.選出基準(MLB)
MLBでは、アメリカンリーグ(AL)とナショナルリーグ(NL)のそれぞれでMVPが選ばれます。基準は以下の通りです:
投票形式:各リーグの記者協会(BBWAA)のメンバーが投票。
評価ポイント:
・個人成績(例:打率、OPS、投手の防御率など)
・チーム成績への影響(特にプレーオフ進出への貢献)
・守備、リーダーシップ、重要な場面での活躍など、総合的な評価。
選手がプレーしたポジションや役割を問わず、リーグ全体で最も価値があると認められる選手が選出されます。
4.選出基準(NPB)
NPBでは、セントラルリーグとパシフィックリーグの各リーグでMVPが選ばれます。
選出基準は以下の通り:
投票形式:野球記者による投票で選出。
評価ポイント:
・打撃や投球、守備など個人成績の高さ。
・チームの優勝や上位進出への貢献度。
・リーダーシップや試合での勝負強さ。
※ NPBでは、チームが優勝していない場合でも例外的に選ばれることがありますが、優勝チームの選手が有利とされる傾向があります。
5.背景と歴史
【MLB】
MVP賞は1931年に設立され、毎年シーズン終了後に発表されます。それ以前にも類似の賞がありましたが、現在の形式は1931年に確立されました。
【NPB】
NPBのMVP制度は1950年に導入され、セ・パ両リーグでそれぞれ1名が選出されます。日本シリーズでも別途「シリーズMVP」が選ばれる伝統があります。
6.意義
MVPは、選手の個人の栄誉を称えると同時に、野球界全体におけるシーズンの象徴的存在として注目される賞です。
特に、個人の優れた成績だけでなく、チームの成功への貢献度が評価されるため、「勝利への影響力」を示す指標として重要です。
また、ファンやメディアからの注目度が高く、選手のキャリアにおいて名誉ある実績として語られます。
7.選出例
MLB
2023年 AL MVP:大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)
→ 投打で記録的な活躍を見せ、二刀流選手としての歴史的シーズンが評価された。
2023年 NL MVP:ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)
→ MLB史上初の「40本塁打&70盗塁」を達成し、攻撃面で圧倒的な貢献を示した。
NPB
2022年 セ・リーグ MVP:村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)
→ 日本プロ野球史上最年少での三冠王を達成し、大記録を打ち立てた。
2022年 パ・リーグ MVP:山本由伸(オリックス・バファローズ)
→ 投手として最多勝、防御率1位、奪三振王を獲得し、オリックスのリーグ優勝に大きく貢献
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