目次
CTv(Cutter Velocity) – カッターの球速指標
2.定義・概要
CTv(Cutter Velocity)とは、カットボール(カッター)の平均球速を示す指標 です。
速球と変化球の中間に位置するこの球種は、打者のバットの芯を外し、ゴロや詰まった打球を誘うことを目的としています。
3.詳細説明
カッターは、ストレートに近い速度を持ちながらも、横方向に小さく変化するのが特徴 です。
主に 速球派投手や制球力のある投手 が使用し、以下のような役割を果たします。
🔹 右投手 vs 右打者、左投手 vs 左打者 の場合 → バットの内側を狙い、詰まらせる
🔹 逆の組み合わせ(右 vs 左、左 vs 右) の場合 → バットの芯を外し、打者を崩す
✅ CTvが高い場合
- ストレートとの球速差が小さく、打者が見極めづらい
- 空振りを狙うよりも、芯を外して打ち取る傾向
✅ CTvが低い場合
- 変化量が大きく、スライダーに近いカッターになる
- より緩急をつけた投球が可能
CTvは、カッターの平均球速を算出した数値であり、Statcast(MLB)やトラックマン(NPB)などの解析システムを用いて計測されます。
一般的に、球速が速いほどバットの芯を外しやすく、打ち取る確率が上がる とされています。
MLBの平均CTv:約 88〜92 mph(141〜148 km/h)
NPBの平均CTv:約 135〜145 km/h
📌 速いカッターの目安
✅ 150 km/h以上(MLB 93 mph以上) → エリートレベル💎
✅ 145 km/h前後(MLB 90 mph前後) → 平均以上⚾
✅ 140 km/h以下(MLB 87 mph以下) → 変化量が大きめのカッター
6.関連項目
- FAv(Fastball Velocity):ストレートの球速
- SLv(Slider Velocity):スライダーの球速
- Spin Rate(回転数):ボールの回転の質
- Horizontal Break(横変化量):ボールの変化の大きさ
NPBで速いカッターを投げる投手としては、千賀滉大(元ソフトバンク) や 山本由伸(元オリックス) などが挙げられます。
カッターを武器にする選手の球速データは、シーズンを通して変動するため、最新の数値をチェックするのが重要です。
MLBでは、コービン・バーンズ(ブルワーズ) や ゲリット・コール(ヤンキース) などが、高速カッターを投げることで知られています。
特に、バーンズのカッターはMLB最速レベル(95 mph = 153 km/h以上) で、多くの打者を詰まらせています。
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