2024年シーズン、大谷翔平選手がまたしても歴史に名を刻みました。彼はシーズン40本のホームランと40個の盗塁を達成し、MLBの歴史に新たなページを開きました。これまで40-40クラブに入ることができた選手はわずか5人しかいませんでしので、6人目の快挙となります。
40-40クラブとは？
MLB史上で40-40達成者は6人であり、複数回達成した選手はいない。ホセ・カンセコが1988年に初めて達成。アジア人選手、日本人選手としては2024年に大谷翔平が初めて達成した。
達成した6人のうち、4人は右打者、2人は左打者だった。
バリー・ボンズとアレックス・ロドリゲスは通算600本塁打達成者であり、カンセコは達成した年にMVPに選出され（ボンズは5位、ソリアーノは6位、ロドリゲスは9位）、ワールドシリーズに進出した唯一の選手である。
ソリアーノは40-40の他に41二塁打を記録し、ロドリゲスは唯一の外野手でない達成者である。現役でない達成者はすべて通算400本塁打かつ通算200盗塁を達成している。
カンセコ、ボンズ、ソリアーノは40本塁打のあとに40盗塁を達成し、ロドリゲスは40盗塁のあとに40本塁打を達成した。
大谷は40盗塁を達成したのち同じ試合中に40本塁打を達成した。
まだ、複数回達成者はいないが、ソリアーノ（2002年 39-41）とボンズ（97年 40-37）が複数回達成に近い記録を残し、カンセコが40-40に近づいたのは1998年（46-29）だった。ロドリゲスは他に40本塁打を7回記録したが、いずれの年も24盗塁を超えたことはなかった。40-40達成の最速は2024年大谷による126試合目である。
なお、MLBにおいて50本塁打と50盗塁のいわゆる50-50を達成した選手は現在まで存在しない。
大谷翔平の異次元の才能
大谷の40-40達成は、その類まれなる才能と努力の結晶です。彼はメジャーリーグで異例の「二刀流」選手として活躍し、打者としての圧倒的なパワーと、ベースランニングにおけるスピードと判断力を兼ね備えています。また、彼がピッチングでもチームを支えていることを考えると、その負担の大きさは計り知れません。
打者としての活躍に加え、彼は今シーズンも投手として優れた成績を収めており、その影響力はグラウンドの隅々にまで及んでいます。これは、彼が単なる「40-40」選手ではなく、「40-40-◯◯」という新たなカテゴリを生み出す可能性すら感じさせます。
50-50クラブ・未来のさらなる偉業へ
50-50クラブは、MLBにおけるホームラン50本と盗塁50個を達成した選手を指しますが、実際にはまだ誰もこの偉業を達成していません。大谷翔平選手がこの記録を達成できるかどうかが注目されている理由は、50-50がいかに難しいかを考えると理解できます。
50本のホームランは、パワーと打撃技術が頂点にあることを示します。MLBで50本以上のホームランを打つこと自体が非常に稀なことであり、それだけでシーズンMVP級の活躍と言えます。
50個の盗塁は、速度と野球IQが必要です。盗塁50個を記録するには、素早いスタート、鋭い判断力、そして確実な成功率が求められます。盗塁の成功率が低いと、チームにマイナスの影響を与える可能性があるため、これも簡単なことではありません。
これら二つを同じシーズンに同時に達成することは、異なるスキルセットを極限まで高める必要があるため、非常に難しいのです。パワーとスピードの両方を兼ね備えた選手は多くいますが、どちらか一方に特化することが通常のアプローチとなります。
大谷翔平の挑戦が特別なのは、彼が投手としても非常に優れている点です。つまり、彼は打者や走者としての負担に加えて、投手としての負担も抱えているのです。それにもかかわらず、彼が50-50を達成する可能性があるという事実は、彼がどれほど特異な選手であるかを示しています。
50-50の偉業が達成されると、MLB史に新たな章が刻まれるでしょう。この記録は、現代の野球において選手がいかに多才であるか、そして大谷翔平がどれだけ卓越した存在であるかを象徴するものとなります。これにより、彼は野球史上における最も偉大な選手の一人として語り継がれることになるでしょう。
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